あたしはあなたの1番になりたいです。

 

 

 

「ねぇ、元希?」

 

こっち向いてよ

 

「今日は」

 

大切な日なんだよ

 

「・・・・・・・・・」

 

なんでそんなに悲しそうなの?

 

「…ごめんね…」

 

 

 

 

本当はつきあって1年たったりしたら2人でお祝いしたりするんだろうな

私達には無理みたいだけど

大好きな野球に素直に向き合えなくなった彼と

そんな彼に何もしてあげられないあたしには

だまって放課後の夜道を歩くだけ

 

 

 

 

 

「半月板損傷だって」

 

治療すれば直治るんじゃない?一緒に頑張ろうよ!

 

「アイツ、俺のこともう見向きもしないんだぜ」

 

大丈夫だよ、元希超良い選手だもん!!

 

 

 

あの時、全部全部彼に言ってあげれればこの状況は変わったのかしら

臆病なあたしにはできなかったけど

 

 

 

「なぁ、俺さ」

久しぶりに聞いた元希の声は

1年前の声よりも 生気がない

 

 

 

 

 

 

「野球…やめるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(そう言ったらあなたはどんな顔するのかしら)

 

 


おお振りより榛名さん〜vv
素敵だよね
あの俺様なのに純情が
お粗末!!

お題提供

(20070325)