この特別な日にあなたにだけの最高の光を

 

 

 

 

 

「遅刻厳禁っつたのはアイツだったよな・・・・」

 

なんでこんな状況に至ったのか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誘われたのは放課後

 

いつものようにと2人でくだらない話をうだうだしていた(つーかあいつが一方的に話してくる)

「ん〜やっぱこれしかないよね」

「んー」

「いやいや、まぁ皆と違う感じで攻めたいわけですよ、さんは」

「そうだな」

「そっちのがドキドキ度上がるよね!!?」

「・・・・へー」

「よっし!!!解決☆」

「・・・・・・・・・(全く話がよめねェんだが)」

「話は変わるけど、高杉今日夜暇??」

「は?・・・・・まぁ、特に用事はねェよ」

「じゃぁ、8時に南公園ね、遅刻厳禁!!じゃぁ、また後で!」

「は?え、ちょ・・・・」







 

 






そして今に至るわけだ

 

現在時刻は8時10分

 

あのバカは何やってやがんだ…!!!!

 

5分前に来た俺は何なんだよ!!!!

 

 

 

 

 

 

「ッごめん!!!予想以上に時間かかっちゃって;」

「・・・・・・・・」

 

 

来たら速攻怒鳴ってやろうと思ってたが

予想外の展開にタイミングを逃した・・・・

 

 

「お、おい 何でそんな・・・・・」

「え?あぁ、ジャジャーン!!似合うっしょ??」

 

赤いちりめん生地に色とりどりの綺麗なかざぐるまや鞠の刺繍が入った浴衣

いつもはおろしてる長い髪をサイドで白い大きな花飾りを使ってまとめ、おまけに巻いてあった

普通女がこんな格好してるなら男として誉めるべきなんだろうが・・・・

いつも友達扱いしてるやつにいきなり女扱いなんて切り替えれるほど俺は大人じゃない…

 

 

「あー・・・もしかしなくても・・・河川敷の夏祭り・・・」

「そうだょん♪早速レッツゴー!!!!」

「お、おい!」

 

 

そう言っては俺の手を引っ張り河川敷へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜めっちゃ人多いじゃん〜」

「そーだな」

「あ、たこ焼き!!あたしめっちゃ好きなんだょ!」

「そーかよ」

「もぉーお祭なんだから少しははしゃげよー」

「はしゃいでられるような状況じゃねェんだよ、ウゼェ!」

「はいはい、晋ちゃんは本当に我侭でちゅね〜」

「誰が晋ちゃんだ!!!!!」

「あ、リンゴ飴買う〜vv」

 

 

 

それから30分間 たこ焼き、焼きそば、ヨーヨー釣り、お面屋と振り回された

 

なんか妙に調子狂うな・・・今日は・・・・

 

 

 

 

 

「そろそろ始まるね」

「は?」

「来て来て!!!」

「お、ちょっ!!今度はなんだよ」

 

 

諦めてについていくとそこは河川敷から少し離れた丘だった

 

「何だよ ここ」

「丘の上♪」

「・・・・・・・・」

「まぁまぁ もうちょっとで分かるから」

 

ワクワクしてるの顔を怪訝な顔でみているとドンと大きながした

「・・・・・・・!!」

「わぁ!!始まった!!」

 

 

虹色の光が火花を散らす

 

形を変えて

 

 

「ここ、花火見る絶景スポット。あたしだけが知ってるね☆」

「ふーん」

「今日はこの景色を高杉にあげたくって」

「・・・・・俺に?」

「お誕生日おめでと」

 

 

 

 

そう言って笑ったアイツの顔は今までみたどの花火よりも綺麗で明るかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あぁ 男と女の友情なんてこんなに脆いものなんだな

 

 

 

 


内容、文章能力はどうあれ、
誕生日おめでとー!!晋助
vvvvv
(070810)

お題:ふりそそぐことば