隣で鼻水すすりながらボロ泣きしてる俺の彼女
自分の彼女ながら一瞬引くぐらいの勢いで泣いている…
「あ゛―…やっぱアルマゲドソは泣けるよ―!!!もぅ愛情たっぷりだねぇ!!」
「はいはい」
「何で泣かないの?」
「別に、泣けねェから泣かねェんだよ」
「うっわ―…元から思ってたけど改めて実感…アンタ鬼だね」
「テメェの言う鬼はテメェの彼氏だぜ?」
「あ・・・・あたし鬼と付き合ってたのか…!!!キャ―!!助けて―!!喰われるぅ―!」
「うるせェぞ、バカ」
コイツはいつもこんなノリだ…本当に頭イカれてんじゃねェかって思う…
「ねぇ」
「あ?」
「本当に地球に隕石落ちてきて危ない!明日衝突だ―!!ってなったらどぅする??」
「はぁ?」
バカじゃねェの、お前
「実感湧かないだろうな―」
「はぁ、…」
「そ―なったらあたし多分、いや、絶対晋助に会いたくなるんだろうなァ」
「・・・・・・」
エンディングが流れる部屋でだけがテンションを上げ話続けていた
もしこの世界が壊れる日が来たら
コイツは真っ先に俺に会いたくなるのだと
こんな馬鹿げたこと、真剣に考えるなんてくだらないと思うが
コイツの考えた馬鹿げた未来に俺が居たことは悪くないと思った
「本当、極稀だが可愛いこと言うんだよな」
「え?何??」
「うるせェ」
「え〜!!何でよ!!聞き逃したし!何て言ったの??!」
「…バカっつたんだよ」
「またぁ??人をバカバカって!だいたい学校のテストだって―――…」
だから
こそ、いとおしい
アレで泣かない人はいないはずだ…!!
観たこと無い人は観たがいい!アル●ゲドン!!
(071102)
お題提供:ふりそそぐことば